2008/05/26

クレジットノート

【クレジットノート】英文簿記の手ほどきより
すでにInvoiceを発行した取引について、それらの返品ないし値引きが起こった場合に、売り手は買い手に対して、Credit memorandam ないしCredit noteという書式を発行します。その文言は "We have credited your account as folllows"となり、その明細を知らせます。どのInvoiceに対するものであるかなども知らせます。この書式は「債権の訂正通知書」であり、日本流の俗な表現では「赤伝」ということになります。日本と米国の請求実務には違いがあり、日本では、クレジットノートを使いません。日本での請求実務では現金割引の慣行がないため、納品の都度、支払いの請求をしません。買い手の支払い締日に合わせて請求書を送付します。もし、返品や値引きをすることになっても、その額を控除した金額で請求書(月次)を作成します。月末に決着がついていない納品分は、月次請求書に載せず、注記するにとどめます。継続的に取引のない買い手に対する掛売りの場合には、納品直後に売り手は請求書を送付します。そして、返品ないし値引きが後日決まれば、新しい請求書を買い手に送り、古い請求書は無効にします。よって、日本ではクレジットノートは使われず、それに対する日本語も見当たりません