2007/11/05

特殊商品売買[簿記2級]

1 未着品売買

1)貨物代表証券を入手した時

例1、XX商店に商品¥ 500,000を注文し、貨物引換証の送付を受け、代金は掛とした。

未着品 500,000

買掛金 500,000

※未着品(資産勘定)

2)貨物代表証券と引換えに商品を受け取った時

 

2、例1の商品が到着し、貨物引換証と引換えに現品を受け取った。なお、引取運賃¥ 15,000を現金で支払った。

仕入 515,000

未着品 500,000

現金 15,000

 

3)貨物代表証券を売却時

3、かねて購入していた船荷証券 \300,000XX商店に¥ 500,000で売却し、代金は掛とした。なお、これにともなう売上原価を仕入勘定に振り返る。

売上金 500,000

仕入 300,000

未着品売上 500,000

未着品 300,000

 

 

2委託販売

1)   商品を積送した時

例、埼玉商店は、鹿児島商店に委託販売のため商品500 個(仕入原価@¥1000、販売価額@¥1200 )を発送した。なお、発送費用¥20,000は現金で支払った。

積送品 520,000

仕入 500,000

現金 20,000

※積送品(せきそうひん)(資産勘定)

2)   委託者の売上収益計上時

受託者の売上額をもって計上する方法(原則)

売掛金 570,000

積送諸掛 30,000

積送品売上 600,000

 

     積送諸掛(せきそうしょがかり 費用勘定)

 

委託者の正味手取額をもって計上する方法(容認)

売掛金 570,000

積送品売上 570,000

 

3受託販売

受託販売においては、受託者の委託者に対する一切の財権・財務を受託販売勘定で処理することになります。

1)   委託された商品を受け取った時

例、鹿児島商店は、埼玉商店から委託販売のため商品500 個(仕入原価@¥1000、販売価額@¥1200 )を受け取った。なお、引取費用¥5,000は現金で支払った。

受託販売 5,000

現金 5,000

※商品の受け取りについての仕訳は必要ありません。

2)   委託された商品を他に販売した時

例、鹿児島商店は、上記商品500 個を熊本商店に@1200で販売し、代金は掛とした。

売掛金 600,000

受託販売 600,000

 

3)   売上計算書を作成した時

受託販売 XXX

保管料 XXX

雑費 XXX

受取手数料 XXX

 

4)   委託者の手取金を支払った時

当座預金 XXX

受託販売 XXX

 

 

4割賦販売 (かっぷ)

割賦販売の会計処理 

販売基準による会計処理

1)   商品引渡し時

例、商品(売価¥100,000 )を10ヶ月の分割払いの条件で販売した。なお、代金は毎月末に¥10,000 ずつ受け取る約束である。

割賦売掛金 100,000

割賦売上 100,000

 

2)   代金回収時

例、第1回目の代金を現金で受け取った。

現金 10,000

割賦売掛金 10,000

 

回収基準(対照勘定法)による会計処理

商品引渡し時

割賦販売契約 XXX

割賦仮売上 XXX

※備忘記録 資産ではない、負債ではない。

代金回収時

現金  XXX

割賦仮売上 XXX

割賦売上 XXX

割賦販売契約 XXX

 

1)   商品引渡し時

例、商品(売価¥100,000 )を10ヶ月の分割払いの条件で販売した。なお、代金は毎月末に¥10,000 ずつ受け取る約束である。

割賦販売契約  100,000

割賦仮売上 100,000

※備忘記録 資産ではない、負債ではない。

2)   代金回収時

例、第1回目の代金を現金で受け取った。

現金 10,000

割賦仮売上 100,000

割賦売上 10,000

割賦販売契約  100,000

 

 

 

5試用販売

対照勘定法による会計処理

1)   商品引渡し時

例、試用販売のため、商品(原価120,000 、売価150,000)を得意先に送付した。

試用販売売掛金 150,000

試用販売 150,000

※備忘記録 資産ではない、負債ではない。

2)   買取の意思表示があった時

例、得意先から上記商品の一部(原価60,000 、売価:75,000)を買い取る旨、通知を受けた。

売掛金 75,000

試用販売 75,000

試用売上 75,000

試用販売売掛金 75,000

 

3)   商品返送時

例、得意先からXXX の商品一部(原価20,000、売価25,000 )が返送された。

用販売  25,000

試用販売売掛金 25,000

 

手元商品区分法による会計処理(方法論)

1)   商品引渡し時

例、試用販売のため、商品(原価120,000 、売価150,000)を得意先に送付した。

試用品 120,000

仕入 120,000

2)   買取の意思表示があった時

例、得意先から上記商品の一部(原価60,000 、売価:75,000)を買い取る旨、通知を受けた。なお、試用品の原価を仕入勘定に振り替える処理も行うこt。

売掛金 75,000

仕入 60,000

試用売上 75,000

試用品 60,000

 

3)   商品返送時

例、得意先からXXX の商品一部(原価20,000、売価25,000 )が返送された。

仕入 20,000

試用品 20,000

 

6予約販売

1)   予約金受取時

現金 XXX

前受金  XXX

※前受金(まえうけきん 負債勘定)

2)   商品引渡し時

前受金 XXX

売上 XXX

 

7荷為替手形(荷為替手形)  財閥ざいばつ 海運業

1)   荷為替を取り込んだ場合 (荷為替を取り込んで=現金化)

当座預金 XXX

手形売却損 XXX

売掛金 XXX

売上 XXX

例、神奈川(かながわ)商店は、岡山商店から注文を受けていた商品150,000 を発送し、関東銀行で同店宛12,000の荷為替を取り組み、割引料3,600 を差し引かれ、手取金を当座預金とした。

当座預金 116,400

手形売却損 3,600

売掛金 30,000

売上 150,000

 

2)   荷為替手形を引き受けた場合 

例、岡山商店は、取引銀行から上記の為替手形について引受を求められたので、これを引受け船荷証券(ふなにしょうけん)を受取った、ただし、商品はいまだ到着していない。

未着品 150,000

支払手形 120,000

買掛金 30,000

 

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