固定資産業務の流れ
1)資産の取得 ・・・・ 資産の購入または製造により、新規に資産を取得する。
2)原価償却 ・・・・ 取得した資産を、毎期、少しずつ費用に振り替える。
*土地などのように、資産価値が低減しないものは原価償却を行わない。
3)移動 ・・・・ 資産の所在場所を変更する。
4)除却 ・・・・ 資産を廃棄する。
5)売却 ・・・・ 資産を売却する。
なぜ今「固定資産」が重要なのか?
(今までの考え方)
・固定資産は貸借対照表の資産の部の中でも金額的に大きな比重をもっている。
正しい期間損益計算の為に、固定資産の会計処理を厳密にする必要がある。
減価償却の方法により当期利益が変わってしまう。
(今後の考え方)
・時価会計、減損会計の導入により、資産に対する考え方が変わってきた。
資産=財産という考え方は必ずしも正しくはない。
資産をもつことは、リスクを伴うとも言える。
資産を溜め込むことは、環境変化の激しい時代では、企業の方法転換のスピードを鈍らすリスクを抱えることともなる。
その資産からの収益性が落ち込んだり、土地の暴落などの場合には、減損処理により該当資産から大きな損失を生むことにもなる。
・資産の費用配分(減価償却)だけでなく、資産の評価も重要になってくる。
また、資産の効率的利用、運用がより一層求められてくる。
・これらの背景を踏まえて、固定資産会計の基本的な考え方を理解しておくことが必要となってくる。
なぜ「会計」を学ぶのか?
・簿記とは商業活動(取引活動)を仕訳という技術を用いて、原因と結果という 2面的な側面から具体的な数値でとらえて、結果として貸借対照表、損益計算書などの財務諸表を作成するものである。
そして財務諸表は経営者、株主、投資家、債権者(銀行等)、国(財務署等)などの利害関係者の意思決定の為の会計情報となる。
・会計とは会計基準に準拠して適切な財務情報を開示説明することをいう。言い換えると、ある一定の判断基準に従い、目に見えないもの(利益、損失、資本等)を具体的な金額にして会社の状況把握、他社との比較等をと取りやすく説明することをいう。
・但し、時代と共に社会や国をとりまく環境が変化し、それと共に会計基準も変化してきている。近年の時価会計、減損会計の導入も、この会計基準の変更例である。
簿記自体は変化しないが、会計は変化している。
・会計を知るということは単に経理の知識を得るというでけでなく、時代の流れの中で現在の社会(会社)状況の把握と将来の予測をするための重要な武器になるはずである。
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