1為替手形
為替手形は、手形の振出人が名宛人に対して、一定の期日に一定の金額を 指図人に支払うことを依頼する証券です。
1)自己宛為替手形を振り出した場合
XXXX | 支払手形 XXX |
2)自己受為替手形を振り出した場合
受取手形 XXX | XXX |
例(第105回)、鳥取商事株式会社は、 B商店へ¥1,250,000を売り渡し、代金のうち¥ 624,000は、市川商会振出し、B 商店受取りの約束手形を裏書譲渡され、残高は、当社を受取人とする、B商店あての為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。
受取手形 1,250,000 | 売上 1,250,000 |
荷為替手形
2手形の裏書 (裏書した段階で偶発債務を抱える)
手形を裏書した時
保証債務費用 XXX | 保証債務 XXX |
※保証債務費用(費用勘定) 保証債務(債務勘定)
手形が決済された場合、および不渡になった場合には
保証債務 XXX | 保証債務取崩益 XXX |
※ 保証債務取崩益(とりくずしえき 収益)
例、5/1 A店に商品100を売上、代金は、 A店振出約束手形で受取った。
5/15 B 店より商品100を仕入、代金は、5/1 に取得したA店振出約束手形を裏書譲渡した。なお、保証債務の時価は額面金額の2%である。
5/20 上記手形が無事決済された旨、連絡を受けた。
5/1 受取手形 100 | 売上 100 |
5/15 仕入 100 保証債務費用 2 | 受取手形 100 保証債務 2 |
5/20 保証債務 2 | 保証債務取崩益 2 |
3手形の割引 (手形を割引いた段階で、偶発債務を抱える)
手形の割引とは、手形を満期日前に取引銀行などに裏書譲渡することによって、資金の融通をうけることをいいます。
例、5月 10日、かねて所有している山田商店振出の約束手形100,000 を取引銀行で割り引き、割引料3,000を差し引かれ、手取金は、当座預金とした。なお、保証債務の時価は手形額面の2%である。
5月20 日、上記手形が満期日に無事決済された旨、連絡を受けた。
5/10 当座預金 97,000 手形売却損 3,000 保証財務費用 2,000 | 受取手形 100,000
保証債務 2,000 |
5/20 保証債務 2,000 | 保証債務取崩益 2,000 |
4手形の不渡
※不渡手形(ふわたり 資産勘定)
所有する手形が不渡になった場合
例、宮城商店は、秋田商店から裏書された約束手形¥300,000 の支払いが拒絶されたので、支払拒絶証書を作成して秋田商店に対し償還請求した。なお、支払拒絶証書作成費用などとして¥2,000を現金で支払った。
不渡手形 302,000 | 受取手形 300,000 現金 2,000 |
裏書・割引した手形が不渡になった場合
沖縄商店より裏書譲渡された約束手形200,000 を取引銀行で割引いていたが、この手形が不渡になった旨、取引銀行から通知をうけた。よって、支払拒絶証書作成費用1,200および法定利息500 を含めて当座預金口座から支払うとともに、沖縄商店に対して償還請求した。なお、保証債務については、無視すること。
不渡手形 201,700 | 当座預金 201,700 |
1 comment:
すばらしい!!!
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